みんな!カレーマンだよ!
今日カレーマンがやってきたのは、福島県いわき市!
震災から力強く立ち上がる、浜通り最大の街だよ!
訪れたのはこの街随一どころか県内でも指折りの名店との噂のここ鮨いとう!!
伊藤さんの息子さんがたまたまTACUBOで働いていたところからのご縁でやってきたよ!!
伊藤さんご自身も研究のための食べ歩きを相当されているようで、どんなお鮨が出てくるか楽しみ!
てことでカンパーーーーイ!!!
今日は仕事を頑張った後輩にごちそうしちゃうよ!
はー、良いパイセンすぎーーる!!!
スターターは、厚岸の牡蠣!
干し椎茸と鰹出汁で65℃の低温調理を施したというこの料理は、絶妙な火の通り具合に燻したようなカツオの香りのコンビネーション!
のっけからうまーーーーい!!!
続いてはこの日唯一の地物!
相馬は原釜漁港のヒラメ!!!
かつては「常磐もの」と呼ばれ、築地市場の高級魚であったこの界隈の魚は、震災の影響でしばらく獲れない状況に。
でも2017年後半から徐々に流通し始めてきて、ようやく復活の兆しが見えてきたみたい!!
伊藤さんも地元の魚が使えるようになって、本当に嬉しいんだって!
そんな伊藤さんが嬉しそうに持ってきてくれたのは、レモン!
ヒラメに添えられたこのレモンも、地元いわき産!
ちなみにお箸もいわきの杉を使っているんだって!
ではでは、貴重な相馬産のヒラメ、ありがたくいただきまーーーす!!!
んーーー!!
激しくうまーーーーーーーい!!!
身が甘く力強い味わいがするよ!
これは復興支援コメントではなく、本当においしい常磐ものの復活を感じた喜びの声!!!
ねっとり甘いアオリイカは、五島列島から!
知床のマスノスケは、親子でハラコごはんに!!
さらに炙った皮がオンされて、こりゃたまらーーーーーん!!!!
続いてはお隣さん、北茨城のメヒカリ!
ブラアーノリノリだよ!!
でも本当は相馬のメヒカリを食べさせたかったみたいで、次回のお楽しみ!
季節によっては、メヒカリを握るみたいだよ!
続いてのしめ鯖は、青森から!
色合いも美しいよ!
せいこ蟹は何とあんかけごはんで!!!
殻を冷凍して粉々にし、そこから出汁を取って煮詰めた濃厚なあんかけごはんだよ!!
はー、変態的すぎーーーる!!!
鱈の白子も鰹出汁で低温調理!
今度は60℃で火を入れつつ、余熱で20分かけて40℃へ!
もはやカレーマンには給湯温度の管理画面の話にしか聞こえなくなってきてるけど、とにかくこっちも絶妙な火入れ!!
味付けは白醤油だよ!
串焼きは和歌山のシロカジキの串焼き!
いわきのレモンに、いわきのネギ!!
ちなみにガリもいわき産!
年中あるわけではないみたいなので、あるときはできるだけ地元産を使いたいという伊藤さんの想いがここにも現れているよ!
握りのスターターは、3日寝かせた相模湾のタイ!
シャリはロンモチでいわき産のコシヒカリだよ!!
ミルガイは愛知から!
本当に色んなところの魚が集まっているけど、仕入れは地元と、築地と、そして直接契約と、色々なルートを持っているみたい!
てことで赤貝はロンモチでお隣宮城県は閖上から!
そしてこれ!!
これが鮨いとうのスペシャリテ、半生に仕上がった車海老の昆布締め!!!
金のシャチホコばりにのけ反りまくったこの車海老は、プリッとして甘みの広がる逸品!!!
のけ反り海老、最高ーーー!!!
サヨリは千葉から!
そしてアジは伊東から!!
トロッとしてブラアーも乗っていて、いつものアジとなんか違うなーと思っていたら、コイツはオアカムロアジ!!
握りでは初めて食べたかも?!
続いても伊東から!
クロムツ!!
そしてここからマグロ3連投!
濃厚な香りは、大間産!
藤田のマグロかと思うくらいのしなやかで柔らかい中トロは、色変わりの極めて早い部位なんだって!
数年ぶりに入ったクラスというこのマグロには、伊藤さんも大興奮!!!
大トロも言わずもがな!
身はしっかりしてるけどどこまでも柔らかく、旨味がグワグワーーっとやってくるすんごいマグロだったよ!!
コハダは丸みのある締め具合で、カレーマン好み!
東麻布 天本を彷彿とさせるとろけるケーキのような玉子焼きで、ごちそうさまーー!!!
これまで試行錯誤を繰り返しながら、様々なスタイルを変遷してきたという鮨いとう!
これからは江戸前スタイルをベースに地物を大切に使い、常磐ものの良さ、福島の良さを発信する東北地方を代表する鮨屋へと進化していく、そんな予感をひしひしと感じさせる想いの詰まった素敵なお鮨屋さんだったよ!
再訪必至!