みんな!カレーマンだよ!
シースー業界の超有名人、熟成で名を馳せまくっているあの人とか、鮨さいとうと並んで日本一の呼び声高いあの人とか、そんな人たちがこぞって絶賛しているという噂を聞きつけて埼玉県は浦和までやってきたよ!
そのお店とは、ここくら川!!!
あまりに暗すぎて目の前を3回くらい通り過ぎたよ!
これは見やすくするためにちょっとだけ加工した写真なので、実際の感覚に近いのはこちら!!!
暗ーーーーー!!!!!
果たして本当に営業しているのか不安になりまくりながら恐る恐る中に入ってみると…
暗ーーーーー!!!!!
相当緊張感の漂う暗さだよ!
でもカウンターの向こう、厨房だけはしっかり明るいので大丈夫!
慣れれば心の落ち着く暗さの中で、渋〜くかんぱーーーーい!!!
栄えあるスターターは、生のオカラ!
火を入れる前に絞ったやつらしいよ!
続いて出てきたのは、柿のマリネ!!!
20年もののマルサラ酒でマリネして柑橘を絞ったという、爽やかな酸を感じる香り高い逸品!!!
のっけから心を鷲掴みにされたよ!
そしてコレにこの奥播磨の山廃が合うーーー!!!
ここくら川は、日本酒は熱燗オンリー!
そして開栓後の熟成具合を楽しむという古酒フリーク垂涎の日本酒ラインナップ!!
マニアな人ほど楽しい、そんなお店だよ!
続いてはどう見ても美味しそうすぎるユッケ!
からの、謎の何かーー!!!
なにこれ?!
ある単体の食材に固めるための少量のバターを加えただけというこのペーストは、ブラインドで自分なりの解答を探してみるというクイズ形式!
4人中、当てたのは1名だけという残念な結果!
普段いかに味そのものではなく情報を食べているかということが浮き彫りになってしまったよ!
ロンモチでカレーマンは外したけど、他の追随を許さない大至急たべーる具合だったからだいたいオッケーや!
日本酒はお料理に合わせてちょこっとずつ色々出してくれたよ!
こちらは七本鎗!
これは8年寝かせた酒粕と、白菜とリンゴの発酵させた漬物的なやつにヴァンナチュールのビネガーを合わせて叩いたブリのなめろう!!
19日熟成という一般家庭ならお母さんが冷蔵庫の奥にしまって忘れちゃったクラスの寝かせっぷり!
次なるジャパン、竹鶴は抜栓後常温で3年という今まで知らなかった味!
純米酒なら、空気に当てて常温で熟成させると面白くなるんだって!
はー、勉強になるー!!
お次は鱧出汁で炊いた…
子持ちの鮎!!!
合わせるジャパンは、千葉県の香取!
なんと磨き90%というほとんど磨く気無しの純米自然酒だよ!
はー、マニアックー!!
そしてお次はオーストラリアのラム肉親善大使「ラムバサダー」であるカレーマンのために用意してくれていたわけでは全然ないけど、何とホゲット!!!
ホゲットとはラムとマトンの間の成長過程にある羊肉のことで、骨つきのまま熟成させたという和食店では世界でもここにしかなさそうな変態的なこだわりだよ!
そろそろどれが何だか分からなくなってきたジャパンは、鳥取県の山陰東郷!
迎え撃つ料理は3日目のサンマでナスを巻き巻きして焼き上げて…
ニシンのなれ鮨をソースに使ったという、もはや人類未踏の地!!!
初めて食べる味が多すぎて、激しく興奮するよ!
フンフン!
熟成古酒の熱燗がこれまた合うこと!!
こちらは花巴!!
熟成モノはまだまだ続き、お次はトコブシのフライに8年熟成の酒粕を使ったタルタル!!!
からの子持ち昆布のフライ!!!
面白ーーーーーい!!!
もう何種類目か分からないネクストジャパンは、小笹屋竹鶴!
こちらは福島方面の郷土料理で、鮭を丸々1年発酵させたというもの!
はー、ジャパンと合うーーー!!!
終わらないジャパンは、天遊琳!!
そしておつまみセット!
芋のように見えるのはプラムで、奥の白いのは追熟させたゴルゴンゾーラ!!
この世界観!!
この日最後のジャパンとなったのは、島根県の天穏!!
何と9種類目だよ!!
それを勝山のカワハギ4日熟成と合わせたら…
最後は土鍋ごはん!!!
わーーい!!!
激しくいいオイニー漂いまくりのコイツは明らかに…
松茸ごはんーーー!!!
ラストの締め方も見事!!!
最初、あまりの暗さと店主蔵川さんのコワモテ感に相当ビビったものの、蓋を開けてみれば熟成古酒の熱燗と発酵食品を中心とした初めての味のオンパレードに、心が相当ときめきまくる楽しい浦和ナイトに!!!
あちこち食べ歩きすぎて疲れてきた人や、新しい感性を得たい人にオススメの、玄人好みの素敵なお店だったよ!
そして思ったより遠くなかったので、唯一無二のこの料理を一度は食べてみて!