みんな!カレーマンだよ!

麻布十番で、その辺にいた和服の女性に誘われて階段を昇ったよ!

え?

その辺にいたんじゃなくて待ってくれてたの?! 

こりゃ失礼ぶっこいたよ!

ソーリー!


通りに店の看板を出してないから、予約時刻に待っててくれたんだって!

はー、おもてなしが丁寧すぎーーーる! 

そんなのっけから最上級のおもてなしをしてくれる名店がここ!

たきやだよ!

リッツカールトン東京の和食店「ひのきざか」の総料理長を務めた笠本さんが独立時に選んだジャンルは、なんと天ぷら!

卓越した和の技術を持ちながら、あえて天ぷらで勝負に出たよ! 

てことでカウンターの真ん前には、鉄人28号のような揚場!

かっこいい!!! 

てことで今日も1日おつかれちゃーーん! 

!!!

突き出しや前菜というには豪華すぎるものが出てきたよ!

上から時計回りに、じゅんさい、鱧、湯葉、かつお酒盗、そしてクロアワビにウニとキャビアを乗せたものというとんでもないラインナップ!!

さ、さすが和食出身…!!!

のっけから天ぷら屋とは思えないスタートだよ! 

これが天ぷらを待ち受ける布陣!

天つゆ&大根おろしに、塩は梅塩、抹茶塩、カレー塩に岩塩というラインナップ!

左下のは、チビつくために豪華前菜からウエストしといたかつおの酒盗だよ!

天ぷらの合間に相当ちびっとくよ!  

栄えあるスターターは、やっぱり天ぷらの代名詞、才巻き海老!!

クリスピーな衣が一瞬主張しつつ、海老本体には絶妙すぎる火の入り方!!

まさに中を食べさせるための衣って感じだよ!

いきなりたまらーーーーん!!! 

続いてはその才巻エビの頭!

こちらは一転、衣の主張はなく崩れ落ちるような食感!

2品目にして早くも揺さぶられまくっとーーる!!! 

お次のコイツは…?

トウモロコシやーーー!!!

はじける粒!!!

甘ーーーーーーーーーい!!!! 

ここで、元気よく泳ぎまくる稚鮎がお目見えしたよ!

後で出てくるんだって!

はー、こりゃ楽しみすぎーーる! 

そんな稚鮎を待つ間に出てきた、キス!

天ぷらの魚といえば、やっぱりこれ!

よく見ると間に何か挟まってるみたいだけど…? 

だーーーー!!!

松茸やーーーーー!!!

キスで松茸を包むという変態的な逸品!!!

松茸から出た水分をキスが吸って、世界一激しく香るキスに仕上がっているよ! 

こ、これもすんごーーい!!! 

そしてここでさっきの稚鮎!

氷で冷やして、眠らせた状態だよ!

眠らせることで緊張感ゼロの状態で揚げることができて、ふっくら仕上がるんですって!

寝てる間に大至急揚げーーる!

そういえばカレーマンが学生時代にザリガニの解剖をやったときも氷で眠らせてお腹を開いたけど、途中で氷が溶けてワサワサ騒ぎ始めちゃったのを思い出したよ!

その節は、ごめん! 

そんな思い出に浸りながら、九平次を発注や!

きたーーーーーーーーー!!!

琵琶湖産の稚鮎ーーー!!!


かわいーーーい!!! 

抹茶塩にダイブさせてたべーーーーる!!!

ほのかな苦みが激しくうまーーーーーい!!! 

そしたら大至急ルービーを飲ーーーむ!!!

むむっ?!

ルービーは終わって九平次にしたはずでは…?!

と思ったら、

稚鮎の程よい苦みには、ルービーやろ!

ってことで、笠本さんが強制発注してたみたいだよ!

苦みと苦みのコラボレーション!

熱々からの、冷え冷え!!!

こりゃたまらーーーーーん!!! 

お次は鱧のアスパラ巻き!!

カリフラワーのようなホクホクした食感!

アスパラの強い香りとふわふわの鱧がうまーーい!!!

ここで箸休め!

トリュフがどっさりかかったこのサラダは… 

だーーー!

ローストビーフやーーー!!!


これじゃまるで箸が休まらーーーん!!! 

続いては塩水ウニ!!

有明産の香り高すぎる海苔に巻いて揚げるよ! 

!!!

こ、これ激しくうまーーーーい!!!


サクッと噛み切れる絶妙な食感にブワっと拡がる海苔の香り!

そこから叩き込まれるウニの甘さたるや!!!

参ったーーーー!!! 

ここでふと皿を見てみると、カレーマンのくせにカレー塩だけ使われてない!

なかなかカレー塩使用の指示がもらえないよ! 

そんな中、ようやくカレー塩使用の許可が!!!

しかも大好きなレンコン!!!

カレーマンは、無類のレンコン好きだよ! 

瑞々しさ残る新レンコンに、カレー塩が合いまくーーーーる!!!

ここで日本酒をチェーーンジ!

銘柄は、興奮しすぎて忘れたよ! 

!!!

こ、この美しいローズピンクの断面は…!!! 


シャトーブリアンやーーー!!!

シャトーブリアンを大葉で巻いたという、笠本さんのフラッグシップ!!! 

トリュフ塩につけてたべーーーる!!!


ああああああああああああああ!!!

ハンパなくうまーーーーーーーーい!!!!!


大葉は香りづけではなくいちばん邪魔せず肉の旨味を閉じ込める役割なんだって!

ステーキでもない、カツでもない、まぎれもない牛肉の天ぷらは唯一無二の超絶な逸品! 

その興奮状態を鎮めてくれるのが、賀茂ナスと万願寺唐辛子の揚げ出し!

天出汁には干しエビのアクセント!!!

ほのかな海老の香りが野菜の味を引き立てているように感じるよ! 

ここで日本酒を写楽にチェンジ!

そして帰ってきた才巻海老!!!

冒頭と末尾に海老を出すのが笠本流! 

はー、しかしもう終わってまうーーーー!!! 

結びのお食事は…

鱧と松茸の天丼!!!

実山椒と海老の効いたタレがたまらーーーーん!!!

2016年ベストディッシュに名乗りを挙げるとんでもない逸品だよ!

ガッチリ締まって、これで天ぷらはおしまい!

はー、激しくうまかったーーー!!!

その後、あの食材を巡ってアレやコレやと料理談義をしていたら… 

ナイショだよってことで、2つの料理を出してくれたよ!

ひとつは、コレ! 

もうひとつは、コレ!!

火入れも味付けも全部一緒だけど、切り方だけでこれだけ味が変わるってのは、すんごいことだよ!

さすがは和の達人…! 

デザートにはグレープフルーツのゼリーと…

わらび餅!!!

ゼリーでさっぱりしつつ、お茶と和菓子でほっこり仕上がる最高の締めくくり!

いやー、こりゃすんごい天ぷらだったよ!

和食出身だからこそなせる懐の深い一連の流れと新しさのある天ぷら!

激しくお気に入りの店になったよ!

大至急また行かないと! 



たきや天ぷら / 麻布十番駅六本木駅赤羽橋駅
夜総合点★★★★★ 5.0