みんな!カレーマンだよ!

ランチしにちょっくら京都に繰り出したよ!

市街中心部とも言える祇園四条にほど近いところにもこんな路地がすぐあるのが京都の京都たる所以!

そこにある京料理の名店中の名店のひとつが…

ここ!緒方!

はー、ただでさえ最近カレーマンのくせにカレー食べてないと非難まみれなばかりか、ハイエンドな店が多すぎてアレがアレだって言われてるのに!

でも、お金より体験と想い出や!

店内は禅の心を感じさせる飾らない美しさ!

ルービーが沁み渡ーーーる!!

休みの日は昼からルービーや!

朝運動しちゃったし、グビッと行くよ!

ではでは、緒方劇場のスタート!

はー、どんなものが出てくるのか楽しみすぎーーる!!


1皿目は、こちら!

キツネと、だよ!

え。


キツネと、


 
奥でさも当然のように準備を始めてるけど、我々は激しく戸惑ってるよ!

…で話を聞いてみると。

この日は初牛

お稲荷さんにお参りして、運気を呼び込む慣わしになってるらしいよ!

てことで食事の前にお面をかざして、杉で邪気を払ってから運気を呼び込みまくろうって話!

そうと知ったら大至急杉でお祓いや!!


臨!兵!闘!者!皆!陣!列!在!前!

キェェェェェェーーーーー!!!


てことで、いっただっきまーーす!

初牛セットの下に鎮座していたのは、カラスミのおこわ!

はー、カラスミがフワフワすぎーーーる!!!

大至急運気マーーーックス!!!

てことでお清め的に日本酒に移るよ!

岐阜県の、醴泉 蘭奢待!

はー、なんだか凛とした品のいいお酒だよ!!

続いてはお椀が出てきたよ!

大至急オーープーーーン!

だーーー!

だいぶ質素ーーー!

かぶらのお椀だよ!

すんごく上品で染み渡る京料理らしいキレイなお出汁だけど、ちょっとさすがに侘び寂びすぎるという話もあるとかないとか。

と思ったところに何かがカットイーーーン!

遅れてきたルーキー!ブーマー!

ボキャブラ世代にしか分からない上に、番組と共に大至急消えて行ったから尚更分からない人が多そうだよ!

途端に表情を変えるお椀!

大至急たべーーーる!!!

はわわわわ。

ト、トラフグの白子やーーー!!!

激しくとろけまくーーーーる!!!

とろけたらお出汁を合わせーーーる!!!

思わず合掌ーーー!

そのくらい何かに感謝したくなる包みこまれる優しさ!!

いい子にしてればもう1つくらい入れてくれるんじゃないかと期待したけど、さすがに世の中甘くなかったよ!

続いてはかき氷!

流行を取り入れてるよ!


じゃなーーーーい!!!


氷の乗ったシートをめくり上げると…

美しい鯛のお刺身が登場ーーー!!!

雪が溶けて春になる、そろそろ春を感じ始めるこの季節にタリピツすぎる演出!

山葵塩でたべーーーる!!!

厚めに切ったゴリゴリとした噛み応えのある食感と、噛めば噛むほど溢れ出る上品な甘み!!!

日本中のいい鯛はだいたい京都が買い占めてるって噂は本当っぽいよ!

続いてお目見えしたのは、長崎県産のでっかいクロアワビ!

まだ生きてる状態なので、ここでは面通しまで!

ちなみに器は巨大な一気飲み仕様!

カレーマンは、やるときはやる子だよ!

という悪ノリしすぎの無駄なやる気を大至急挫いてくれたのは、シビ!

マグロのことだよ!

はー、肉厚でうまそうすぎーーる!

辛味大根の爽やかな風味にサクッとしたシビの歯応え!

炙られた皮目の香ばしい香りと脂がたまらーーーーーん!!!

てことでお酒が進みまくったので選手交代!

飛露喜!

夜露死苦ぅー!

でもシビに合わせてちょっとこれも飲んでみて!

と言われて出してくれたコイツは、ほとんど磨かれてない日本酒!

糠の香りの残る酒は醤油や脂との相性が抜群で、脂のあるシビを一口噛んで飲んでみたら確かに激しいマリアージュ!!!

こういうちょっとした新しい楽しみ方を教えてくれる気さくさが、この店の居心地の良さの所以かもしれないよ!

続いては天ぷら!

なんと味噌漬けしたマナガツオだよ!

ありそうでなかったちょっとした新しさが楽しーーーい!!

上に添えられていたのは、ふきのとう!

雪間草(ゆきまぐさ)って呼んでたよ!

言葉遣いが風流すぎて、大人度が3レベルくらいアップ!!!

さあ、いよいよさっきのクロアワビが出てきたよ!

器も素敵!

アワビを切らずにそのまま揚げたという、文字どおりの丸揚げ!

外はカリッ、中はしっとり生という食感の妙が楽しくてうまーーーい!!!

初めての食感!!!

ムフーーー!!!

肝ソースの濃厚さたるや!!!

五感を刺激されまくっとーーる!!!

余った肝ソースは日本酒で溶ーーーく!!

余さず飲ーーーーむ!!!

続いては、農口!!!

こ、この器は…!!!

底に刻まれたロの字!

魯山人やーーー!!!

こういうのをカレーの人なんかにサラッと出してくれちゃうあたり、懐が深すぎるよ!

塩と酒と昆布だけで炊いた丸大根は、どこまでも優しい自然の味わい!

とんでもない緩急だよ!

これまた一滴残らず飲み干ーーーす!!!

はー!

滋味深すぎーーーる!!!

危うくほっけと見紛うばかりの立派すぎる太刀魚!!!

何口か食べたら何かを激しくかけられーーーる!!!

大量の炒りごま!!!

食べる前から猛烈な香ばしさ!!!

これまた五感を激しく揺さぶられる逸品だよ!!!

進みすぎるお酒は、福井の花垣へ!

食事のお供に出てきた鯖のへしこすぐきの漬物で楽しみまくるよ!

てことでいよいよお食事!

ここ緒方の食事は3種類から選べるよ!

氷魚の釜揚げごはん!

鴨カツ丼!

広島県は、吉和の蕎麦!


はー!

結局ぜんぶ発注してしとーーーる!!!

ならば大至急たべーーーる!!!

鴨カツが激しくうまーーーい!!!

大至急ペロリーー!!!

こっちもペロリーーーー!!!

あっという間に完食ーーー!!!

デザートはこちら!

柚子の葛焼き!

これまた優しく上品なお味で、がっちり大満足してごちそうさまーー!

でもあの1本の串では上手に食べられずに、人目を盗んで手づかみでパクついたという話もあるとかないとか。

帰りに名刺とお箸を貰ったよ!

1膳じゃ収まりが悪いから、もう3膳くらいもらいにいかなくっちゃ!

素材の味を活かしまくった和の極み!

素材の美味しさの中に鮮烈な緩急を生み出し、一皿の中で五感を揺さぶられる感動体験を味わえる素晴らしい料理は、このためだけに京都旅行を計画せざるを得ない重要文化財クラス!!

季節を替えて、また行きたいよ!

緒方懐石・会席料理 / 四条駅(京都市営)烏丸駅大宮駅
昼総合点★★★★★ 5.0